テナント ID の指定
モック環境において、失効状態のテストを行う場合、SDK に テナントの ID を指定する必要があります。
設定方法
テナント ID は、PocketSign Platform コンソールから確認できます。 まだテナントを作成していない場合、先にAPI の利用開始を行ってください。
- iOS
- Android
- Web(PaSoRi)
iOS プロジェクトにテナント ID を指定します。
まず、プロジェクトナビゲータから、プロジェクトの設定画面を開きます。
サイドバーの「TARGETS」の下にあるアプリターゲット名(ここでは「Example」です)を選択し、
上部のタブから「Info」を選択し、下の「Custom iOS Target Properties」の「+」をクリックし、
「PocketSignVerifyTenantID
」を追加します。
Value には、モック環境で作成したテナントの ID を指定します。
xcconfig やビルド設定にテナント ID を記載し、info.plist
からこの値を参照することで、ビルド環境に応じて ID を変更することも可能です。
Android アプリのリソースに、文字列リソースとしてテナント ID を設定します。
ここでは、簡単のため res/values/strings.xml
を編集しますが、任意のファイル名でリソースファイルを保存できます。
他にも、build.gradle.kts
に記載する方法などがあります。
build flavor に応じて ID を変更することも可能です。
res/values/strings.xml
を開きます。
name を pocketsign_verify_tenant_id
として以下のようにリソースを追加してください。
値 には、モック環境で作成したテナントの ID を指定します。
<resources>
<string name="app_name">Example</string>
<string name="pocketsign_verify_tenant_id">12345678-abcd-4567-bcde-0123456789ab</string>
</resources>
Verify SDK for Web PaSoRi は、現在ベータ版での提供となります。
モック環境向け SDK では、生成されるモックカード情報をカスタマイズするためのクラス ConfigurableCardSupplier
を提供しています。
テナント ID の設定は、このクラスを通して行います。
Web アプリへの SDK 組み込みで 追加したサンプルコードを、以下のように変更してください。
import { ReaderSession, ConfigurableCardSupplier } from '@pocketsign/verify-web-pasori-jpki-mock';
/* ... */
const run = async (pin: string) => {
const supplier = new ConfigurableCardSupplier({ tenantID: '12345678-abcd-4567-bcde-0123456789ab' });
// JPKI APへの接続準備を行います。
const session = new ReaderSession(nfcPortLib, undefined, supplier);
// ここに実装を追加します。
await session.close();
};
/* ... */